2_high_priestess

意味

正位置

  • 静観
  • 品行方正、潔癖
  • 真理を見抜く、第六感

逆位置

  • 引きこもり・カゴの鳥
  • 人嫌い、好き嫌いが激しい
  • 独断と偏見

絵柄の解説

札の中央に描かれた女教皇の被る冠の円形部分は太陽をその両脇の角は三日月かたどっており、彼女が古代エジプトの母神(イシスとハトホル)のアトリビュートであることを示しています。
また彼女は足元に女神の象徴である三日月を置いています。

彼女の着る衣の蒼色は聖母マリアを表す色であると同時に、天空を表す色でもあります。
天空は崇高なるものの象徴であり、手の届かない世界、宇宙の神秘を表します。
また青は、静寂や冷静さとも関連があります。

彼女が手にしている書物は、ユダヤの律法書であるトーラー(TORA)です。
トーラーには全人類の教え、宇宙への質問に対する全ての答えが書かれており、宇宙の神秘を解き明かす書物です。

トーラーには彼女の衣に隠され一部見えない部分と見える部分があり、神秘哲学を象徴しています。
トーラーを持った彼女は、その奥義を握っています。

背景には二本の柱があります。白い柱には「ヤキン(Jahkin)」の頭文字であるJが、黒い柱には「ボアズ(Boas)」の頭文字であるBが書かれています。ヤキンは神の慈悲、ボアズは神の峻厳という意味です。
また白い柱は生を黒い柱は死を象徴し、2つの対立する要素(光と闇、男と女、陰と陽など)が1つとなり宇宙を構成することを示しています。
「女教皇」の札には、それぞれの要素が均衡を保って、宇宙が存在する様子が描かれています。

彼女の背後の垂れ幕にはザクロの実が描かれています。ザクロは女性あるいは、女性器の象徴です。
垂れ幕の後ろに隠れているのは、宇宙の真理であり、彼女はその真理を隠す神秘のヴェールを司り、俗世間の目に触れることを防いでいます。

解釈

正位置

第六感が高まっています。これまで気づいていなかった事柄に気づくチャンスです。自分の内面と向き合うことで、真理へと到達できます。

この札は高潔さを表していて、人から見るととっつきにくいと思われているかもしれません。
どこか頑固になっているところはないでしょうか。

今関心が向いているのは現実的なことではなく、生死といったような哲学的な問題であるようです。

問題がある場合は、まず静観しましょう。
焦って動いても上手くいきません。
主観は捨て、シビアに現実を見つめましょう。内観することで真実が見えてくるはずです。

逆位置

陰陽のバランスが崩れ、極端に陰の方向に傾いています。
ヒステリックにならないように気をつけましょう。


不穏な事態が発生したり、物事を静観したりできなくなってきています。
潔癖さが悪い方向に作用し、融通の気かなさや極度の批判精神により、人との関係から離れがちになっているようです。
場合によっては引きごもりがちになったり、生涯を独身で通そうとしていることでしょう。

自分を見つめすぎ、視野が狭くなり独断と偏見で判断を下してはいませんか。

過去の位置に出たときには、愛情関係に問題のあった母親との関係を示す場合があります。
冷静さを持って、自己を見つめ直しましょう。

恋愛関係

正位置

片思いの場合

なかなか進展はないかもしれません。一日中相手のことを考え憂鬱になるような場面も。
ですが悲観しないで下さい。慎重な交際をすることはあなたにとってプラスになります。

交際中の場合

マンネリ化していませんか? 変化のないお付き合いは退屈なものに思えるかもしれませんが一度二人の関係を振り返るチャンス。
相手のことを好きなら感情的にならない範囲でしっかりと気持ちを伝えましょう。二人のことを冷静に話し合うにはよい時期です。
結果別れが訪れたとしてもそれは二人にとって最良の選択なのです。

逆位置

片思いの場合

相手のことを考え過ぎてブルーになっていませんか。
そのことが原因で情緒不安定にならないように要注意。
気分が落ち着かない時は、気のおけない同性の仲間と交流してみましょう。

交際中の場合

今は上手く行かない時期。必要以上に相手に対して批判的になっていはいませんか?
ささいな意見の食い違いや価値観の違いから別れに発展することも。
お相手とは適度な距離を置くのがよいでしょう。

対人関係

正位置

あなたの態度に周りの人は少し距離を感じているかもしれません。
でもその孤独は今のあなたにとって苦にはならないのではないでしょうか。

今は第六感が高まっています。
冷静に周囲を見つめることで対人関係の問題となっている原因にも気づけそう。
人と真剣に向き合い、控えめな態度で接することを心がけましょう。

逆位置

批判的な態度が行き過ぎて、人嫌いになってはいませんか?
おおらかな気持ちを持つことを忘れないようにしましょう。

また母親との愛情に問題があった人は、それが対人関係にも影響をおよぼしているかも。
自分自身の心をしっかりと見つめ、問題を解決しましょう。