劇団四季の会員になっているので、毎月会報が届くのですが、
その中に2018年の2月から『ジーザス・クライスト=スーパースター』の全国公演が始まるとあり、
作曲がアンドリュー・ロイド=ウェバーということですごく観たい!! と思ったものの
作品紹介のページに

キリストを一人の青年として捉え、等身大の青春の中にある苦悩を赤裸々に描いた舞台は

URL:https://www.shiki.jp/applause/jesus/about/

とあり、
キリストって救い主という意味で、イエスの生きた当時のイスラエルであれば、ローマ、ユダヤ教司祭、ユダヤ王からの三重支配に苦しむユダヤ民族の圧政からの解放という希望を背負った宗教的、政治的な言葉なのだから、
一人の人間という部分を強調したいのであれば、作品紹介のページでは、
キリストでなく、イエスとするのが正しいのでは、としか思えず、
劇団四季は当時の社会情勢とか聖書のこととかキリスト教とかもろもろをちゃんと理解して演じているのだろうかと不安しか感じず、
チケットを取るかとっても迷ったのですが、
いろいろと調べたら、映画化されたものや舞台を映像化したものがいくつかあり、下のBDを購入して観てみました。
※()の中はユダ役の人

  1. 1973年の映画版(カール・アンダーソン)
  2. 2000年のブロードウェイ版(ジェローム・プランドン)
  3. 2012年のUKアリーナツアー版(ティム・ミンチン)

3つとも観たのですが、3が一番のお気に入り。

ユダとイエスの関係を中心にストーリーが進んでいくのですが、
イエスよりユダの歌うシーンの方が多いし、ユダがストーリーを進めていくので、
結構ユダが目立つ。

1と2はすごく熱い感じのユダなのですが、3のユダはちょっと違ってかなり冷静な感じ。
私はそこが好きなのですが、観る人の好みによって好き嫌いが分かれそうだな、とも思いました。
それに3は、イエス役の人が私の好みの顔立ちだったというのも個人的にはポイントが高いかも。

ヘロデ王が出てくるシーンもTVのショーをイメージした演出になっていて、
イエスを茶化した感じが出ていて面白かったです。

1の字幕はオリジナルなのですが、2と3の字幕は英語をそのまま訳したのではなく劇団四季の歌詞を使っていたり、聖書を知っているならこれくらい分かるだろうと説明が省略されている箇所が結構あるので、ストーリーとしてはちょっと理解しにくい部分もあるのですが、
ロック・オペラというだけあって、全体的にロック調の曲を使っていてノリがいい。

細かいことが分からなくても、曲を聴いているだけでも楽しくなれるので、おすすめなミュージカルです。

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マリア・クララ
マリア・クララ
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